国連に加盟できないコソボ

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 前回の記事に出てきたコソボ,欧州評議会だけでなく国連にも加盟できません。どこにあるのでしょうかということで,今日の切手は2010年に同国から発行された,ヨーロッパの中でのコソボの位置を示す地図が描かれた小型シートです。ちょっとわかりにくいですが,小さく黄色で塗られている部分がコソボです。すなわちヨーロッパ東部,ギリシャの北方ということになります。

 現在のコソボのある地域は,第二次大戦後に成立した南スラブ系の連邦国家ユーゴスラビアの一部でした。このユーゴスラビアはスラブ系民族の6つの国からなる連邦国家でしたが,1991年以降に分離し,それぞれ独立しています。このコソボはそのうちのセルビアという国の一部でしたが,2008年12月に独立を宣言します。歴史的にはオスマントルコの影響で,現在の隣国アルバニアからイスラム教徒のアルバニア人が多く入植した地域で,セルビア内でも自治州となっていました。

 このコソボの独立をEU,アメリカ,日本など100ヶ国以上が承認していますが,該当国のセルビアや国内に少数民族の独立問題を抱えるロシア,中国,スペインなどが承認せず,実態として独立状態ですが,あくまでもセルビアの一部とみなしています。そのため,国連加盟申請をしても,安保理事会では拒否権を持つ常任理事国のロシア,中国が賛成しないため国連への加盟がなかなか認められない状況が続いています。

 このコソボ,隣国アルバニアとともに,現在のヨーロッパではめずらしくイスラム教徒の多い国になっています。

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