朝鮮戦争

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 先日まで開催された韓国ソウルでの世界切手展、日本からの出品はなかなかの好成績のようで、大金賞4、金賞8という結果が出ていますが、テーマティクでは2作品中大沼さんの「ベートーベン」が昨年のブラジル展に続いて大金、内藤さんの「香港の歴史」が金とこちらもすばらしい結果です。

 
 ということで、上の切手は韓国がらみで、朝鮮戦争休戦協定50年を記念してカナダから2003年に発行されたものです。図案には国連軍の爆撃機と兵士の写真、そして北緯38度線が金色で、軍事境界線が赤色で示されています。よく南北朝鮮の境界が38度線という表現が使われますが、厳密には一致していないということがこの切手図案でよくわかります。また,耳紙のカラーマークは朝鮮半島の地図の形になっています。

 さて、この朝鮮戦争に関しては今回の国際切手展で金賞を受賞した郵便学者内藤陽介さんの著書「朝鮮戦争」(えにし書房)が刊行されました。朝鮮戦争を郵便資料を用いて解説する切り口の好著です。ぜひ御一読を。

この記事へのコメント

内藤陽介
2014年08月15日 08:11
西海先生
ご無沙汰しております。
さて、このたびは拙著『朝鮮戦争』のことを話題にしていただき、ありがとうございます。
若干、補足しておきますと、1945年9月2日付のいわゆる一般命令第一号で朝鮮半島の南北分割占領が決まった時の境界線は、文字通り北緯38度線の直線だったのですが、現在の軍事境界線は1953年7月の休戦時の韓国・国連側と共産側の境界をベースに決めたため、ずれが生じることになりました。鶏と卵の関係ともいえそうですが、双方の境界線が戦前の境界であった38度線にほぼ近かったということも、休戦合意が成立する要因となっています。
また、朝鮮戦争以前は韓国で戦後は北朝鮮になった場所(たとえば高麗王朝時代の首都で、最近では韓国出資の工業団地がある開城など)、あるいはその逆というケースもいくつかあります。開城については、以前、こんな記事( http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-1053.html )を書いてみたことがあるので、よろしかったらご覧ください。
mapstampfan
2014年08月15日 10:13
内藤様、コメントでの補足ありがとうございます。38度線、現在の軍事境界線と言葉の意味をしっかり理解した上で、これらの言葉を使うことが大事だとわかりました。
これからもよろしくお願いいたします。

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